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2007年7月 8日 (日)

2007.7.1NJKFキックとあれこれ

第10試合 メインイベント 68kg契約 3分5R
○センチャイ・ソー・キングスター(タイ/ルンピニーSフェザー級王者)
×石毛慎也(東京北星ジム/元NKBウェルター級王者)
判定3-0 (和田50-49/多賀谷50-49/山根50-49)

7月1日のNJKFのメインイベントではタイ国ルンピニー・スーパーフェザー級王者センチャイ・ソー・キングスターが元NKBウェルター級王者石毛慎也と対戦するというので楽しみにしていた。センチャイはルンピニーSフライ級、バンタム級を制した後、Sフェザー級タイトルも制した選手で身長163cm。58.97kgがリミットのSフェザー級においても小柄な選手である。リングサイドで熊久保氏(元ゴン格編集長)に聞くと、タイのほかの王者も「センチャイが一番強い」と太鼓判を押すほどの選手だという。それが68kg契約で176㎝の石井と対戦するのだ。もちろん、センチャイは68kgに体重を上げることはできないだろうから、完全なハンデマッチだが、これでセンチャイが石井をあしらうとすれば、まさに達人である。
 で、結論を言うと、期待ほど面白くはなかった。当日65kgまで増量したセンチャイは石井の技を見切り、前蹴り、ミドル、組みついては崩し、ペースを取る展開。パワー負けしないために増量したのだろうが、返って動きの切れをなくす結果になっているように見えた。余裕を持って、負けない試合をした、というのが本当のところだろう。そこで、見とれるほどの神業のような動きが出れば、「おおっ」となるのだろう。が、今ひとつ切れがなく、倒す意思も感じられない、ということになれば、「達人というのはつまらないものだな」という感じなる。
 センチャイはもう少し本来の体重に近いウェイトで調整すべきだったのではないか。
体格差のある選手をムエタイの一流に挑戦させる場合、石井のような、ムエタイスタイルの選手よりも、パワーを持ち味とするアグレッシブな選手をぶつけたほうが面白いかもしれない。

石井も及ばないながら、最後までよくやったとは思う。
NJKFの選手は、ムエタイに近い首相撲の制限がないルールでやるのだから、打倒ムエタイのハードルはより高い。K-1やRISEが首相撲を厳しく制限する意味もこうした試合を見ると、判る気がする。たとえば、桜井洋平がセンチャイと対戦するとして、ここまで組まれてしまうと、同じ結果になってしまうかも。ムエタイに近いルールで試合をしていることはNJKFの大きな特色で、魅力でもあるが、こういう場合については、特別ルールとして多少組み、首相撲の制限というものを例外的に考えてもよいのかもしれない、と思う。

もっとも、武術的な意味においては、センチャイの動きは示唆に富んでいて、ためになったが。

第9試合 セミファイナル2 肘無し 67kg契約 3分5R
○健太(E.S.G./NJKFウェルター級4位)
×イ・テウォン(韓国/E.M.Aピリアス/大韓ムエタイウェルター級王者)
判定3-0 (センチャイ50-44/多賀谷50-43/和田49-43)

ファイナルよりは健太とイ・テウォンの対戦のほうが、分かりやすい打撃戦でよかった。


第4試合 70kg契約 3分5R
×古川照明(インスパイヤード・モーション/ウェルター級3位)
○守屋拓郎(町田金子ジム/ミドル級8位)
5R 2'20" TKO (タオル投入:右ローキックで2ダウン後)

そのほかでは、第4試合が面白かった。パンチのラッシュ、コンビネーションで攻勢をかける古川に守屋はローキックを当てながら、耐える。3R以降、「もうローが効いているはずだ」、と思ってみていたが、古川の脚はなかなか止まらず、前に出続ける。ローを当てられた左足でミドルをけるとかね。とにかく、動きが止まらないのがすごい。「本当にローは効いていないのか」と思うくらいだった。それが、5Rに急にダウン。効いても、一見平然と攻撃を続けているところなどは、タイの一流どころの試合みたいだった。もちろん、守屋けり続けた守屋も立派。見ごたえのある試合だった。タオル投入も妥当なタイミングだったと思う。
 こういうのは、3回戦ではあまりない展開。5回戦の見ごたえってこういうところにあると思う。

 こういう、ローキック対パンチのラッシュというケースで5回戦になると、ローキックが有利だと思う。しかし、ローが効かない相手もいる。
2005年6月24日、MAキックでの白鳥忍対西山誠人戦ではローキックを当て続けた西山にパンチで攻めた白鳥が判定で完勝した。その時は
○白鳥 忍(高橋/全日本ライト級王者・元MA日本Sフェザー級王者)
×西山誠人(アクティブJ/J-NETWORKライト級王者)
判定3-0 (緒方50-46/大澤50-47/小林50-47)
という結果だった。ローをカットしているわけでも、逃がしているわけでもないのに、動きは少しも止まらない。どうなってるんだ、という感じでしたね。

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