2006年7月28日 (金)

またぬき

 子供にドッジボールを買ったとき、二人で遊ぶには「またぬき」がいいと思い、「またぬき」を知っているか?というと知らないといいます。 Webで調べたのですが、「またぬき」がでてきません。あるのはサッカーで股を抜くとかそういうのばかり。昔遊びのサイトでも見当たりませんでした。 それで、日本またぬき協会会長として、ちょっと説明しようと思います。  この「またぬき」結構、名作の無類に入るボール遊びだと思っているのです。 ビジュアルがないとイメージしにくいと思いますが、あるんですね。 河出書房新社から発刊されている写真集『東京 消えた街角 』(加藤 嶺夫 著)の表紙写真で子供がやっている遊びが「またぬき」です。漢字で書くと「股抜き」ですね。

【基本ルール】

①大体大股で5~8歩くらい離れた距離で向かい合い、ボールの投げっこをする遊びです。

②足は左右にすこし開き、基本的にその場から足を動かしてはいけません。

③投げるときには決まりがあります。必ず両手でボールを持ったまま一度股の間にボールを入れて、そこから両手でボールを投げるのです。

④ また、ボールを受けるときにも決まりがあります。ボールが胸につけてはいけないのです。胸で抱えるように受けるのではなく、身体の前で両手でハッシと受けないとのです。

⑤ 以下の場合はアウトとなり、その人の負けです。・ ボールを落としたり、胸に着けてしまった場合。

・ ボールが届かずワンバウンドしてしまったり、身体の正面に飛んで行かず、足を動かさずに取れる範囲からそれてしまった場合。

・ 足の位置が動いてしまった場合。

・ ちゃんと股を通して投げなかった場合。

【役がついた受けに関するルール】

⑥ さらに、奥深いことに「またぬき」には“役”がつく受け方があります。

・ 片手で受け取る→片足を一歩出し、その姿勢から片手で(通常は強く投げられる上手投げや横手投げを用います)で投げられる。

・ 両手を交差させ、Xの状態でボールを受ける→大股で三歩前に出て股抜きで投げられる。

・ 片足を上げ、同じ側の腕を太腿の下を通して受ける→四歩大股で前に出て、股抜きで投げられる。この場合だけ例外的に足は動くわけですが、受けた後バランスを保てず、再び地面に足がついたり、立っている1本足の位置が動いてしまったら、アウトとなります。   

役のついた受け方をすると、相手に強く投げられるので有利になりますが、近づいて投げたボールを受けられてしまうと、一転してピンチに陥ります。このあたりのスリリングな展開がまたぬきの魅力といえましょう。通常はゲームをしている二人以外に順番待ちの子供がいて、アウトになった子供が交代します。 写真集『東京 消えた街角 』の表紙写真は昭和  年に荒川区で撮影されたもののようですが、背を向けているほうの子供が片手受けをしようとしていると思われます。   

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