2005年8月16日 (火)

さっちゃん

童謡「さっちゃん」の作詞者、
阪田寛夫が亡くなったというニュースをテレビで見て、
彼が芥川賞作家だったということを初めて知った。
その小説については存在すら知らなかった。
定番の童謡の存在感ってすごいな、と。

「さっちゃん」、シンプルだけどいい歌だと思う。

「3 さっちゃんがね
とおくへいっちゃうって ほんとかな
だけど ちっちゃいから
ぼくのことわすれて しまうだろ
さびしいな さっちゃん 」 

自分が愛した者の記憶から自分が消えていく切なさ。
二度と会えないかもしれないのに。

「さっちゃん」については、阪田寛夫と
親しかった 作家・阿川弘之の娘で
タレントの阿川佐和子がモデルだと言う説があった。

ただ、阿川佐和子自身がそう思い込んでいたわけで、
阿川自身が本人に聞いたら違った、という談話もあったらしい。

つまり、本当は阿川佐和子がモデルではないのかも知れないのだが、
もし、本当にモデルだったら、
歌の語り手は子どもではなく、 大人だったことになる。
僕自身は歌の語り手が大人であるほうが、
むしろ胸に響く気がする。

あるいは老人でもいい。

こう書いている内に、 「レインマン」を観たくなった。

ちっちゃかったチャーリーは レイモンドのことを思い出す。

トム・クルーズが出ている映画ではこれが一番いい。

ちなみに、阪田寛夫の経歴は以下の通り。

阪田寛夫(さかた・ひろお) 1925年10月18日、大阪市に生まれる。東京大学国史科卒。詩人、小説家。熱心なキリスト教徒の家庭に育つ。1975年、小説『土の器』で芥川 賞受賞、児童文学では歌曲集『うたえバンバン』、詩集『サッちゃん』でそれぞれ第4回、第6回日本童謡賞を受ける。また、『トラジイちゃんの冒険』で野間 児童文芸賞を、『夕方の匂い』で赤い靴文化大賞を受賞。ほかに詩集『わたしの動物園』、エッセイ『童謡でてこい』、『まどさん』など。2005年3月22 日、肺炎のため死去。79歳。

| | コメント (0) | トラックバック (0)